新年のお菓子「ガレット・デ・ロワ」を食べ尽くす2022

好きなこと

1月某日、ケーキ屋仲間と「ガレット・デ・ロワ」を堪能してまいりました♪

それぞれ個性的で美しいガレット・デ・ロワ

新年を祝うフランスの伝統的なお菓子
「ガレット・デ・ロワ」は、「王様の菓子」という意味で、元々1月6日のキリスト教のエピファニー(公現祭)をお祝いして食べるお菓子。フランスでは、新年になるとケーキ屋さんやパン屋さんには、ガレット・デ・ロワが山のように店頭に並びます。一月中は家族や友人など人が集まれば、色々なお店のガレット・デ・ロワを何度も食べるのだそう。

中に入った陶器製のフェーヴ
「ガレット・デ・ロワ」のもう一つのお楽しみは、中に入った小さなフェーヴ(そら豆の意)。切り分けて食べる時に、フェーヴが当たった人はその日の王さまに。そして一年、幸運が訪れるといわれています。近年日本では、誤飲防止の為に代わりのアーモンド等を入れて、フェーヴは別添えのお店が多くなりました。何とも寂しいものです。

お正月になるとガレット・デ・ロワが食べたくなる
私もケーキ屋を営んでいた時は、毎年、年明けにスタッフ達と食べていました。
閉めてから2度目のお正月を迎え、昨年食べなかったガレット・デ・ロワを、今年はどうしても食べたくなって。。。

丁度、他の友人からも、美味しいガレットデロワを食べた話題が上がり
「ガレット・デロワを食べる会」なるものを開催しました♪

予約を締め切ったお店も多い中
頑張って揃えた(主に友人達がw)こちらの5店舗
アトリエ アニバーサリー
メゾンドュース
サダハル アオキ
アンプリュース
シュクレペール

意図せずにも
アニバーサリーさんは、2021年のクラブ・ドゥ・ラ・ ガレットデロワのコンテストで優勝。
メゾンドュースさんは、それ以前の優勝店舗でした。

夢の共演です✨

食べる前からわくわくが止まらなくて仕方がない(笑)

アトリエアニバーサリー
サックリとしたパイと、しっとりしたアーモンドの生地(クレームダマンド)共に、非常に軽く口どけがとても良かったです。均一に上がった(膨らんだ)折りパイは、底まで美しく焼けている加減が素晴らしい。バターの風味がしっかりあって、正統派ガレット・デ・ロワという感じがしました。サクサク食べ進められてしまいます。

アトリエアニバーサリー
アトリエアニバーサリー 断面も美しい

メゾンドゥース
パイの塩味、クレームダマンドの甘味。それぞれの主張がはっきりありながら、絶妙なバランスが美味しかったです。バターやアーモンドの風味も強く、材料のこだわりが感じられました。パイはしっかりと焼き込んでいて、歯ごたえもサクッと感が強めです。流れるようなレイエ(模様)が、美しい。

メゾンドゥース
メゾンドゥース 風味のあるアーモンドの生地

サダハルアオキ
今回唯一、中の生地にフランジパーヌを使用したガレット・デ・ロワ。フランジパーヌはアーモンドの生地(クレームダマンド)にカスタードクリームを合わせたもの。水分が多くなるので、しっとりほっくりと、餡のような食感。パイも中の水分をすって、少ししっとりしています。焼き加減も軽めで、フランスの方々が好きそうな、ねちっとした食感です。「パリっぽい(イメージ)」と、同席シェフのお言葉でした。ラム酒がかなり強く感じるので、お酒の弱い方はご注意を。私はかなりお気に入りの1品♪

サダハルアオキ
サダハルアオキ フランジパーヌを使用

アンプリュース
箱を開けた時に、思わずため息がでた上面の模様。その繊細さに見入られました。パイはサクッと軽く、しっとりした中の生地(クレームダマンド)もふんわりとしていてコクがあります。技術の高さと共に、非常に食べやすく広く好まれる味。地域に根付いた人気店たる所以が、わかります。我が家の小2の娘は「これが一番好き!おいしい!!」と絶賛しておりました😆

アンプリュース
アンプリュース パイのサックリ感が魅力

シュクレペール
特徴ある緑色の生地は、ピスタチオのクレームダマンド。今回の企画の為に、特別に作って頂きました。しっかりと焼き上げたサクサクのパイと、ほっくりしっとりしたピスタチオの生地が相性抜群です。フェーヴの代わりに黄栗が入っていたのがこれまた印象的で、ほっくり優しい甘さが味のアクセントになっていました。初めてでしたが、ピスタチオは美味しい発見♪

シュクレペール
シュクレペール 特別仕様のピスタチオクリームの生地

5店舗食べ尽くした結果
いやもうね、結論から言って
「どれも全ておいしい!!」

ガレット・デ・ロワはフィユタージュと呼ばれる、バターを幾層にも折り込んだパイ生地と、クレームダマンド(アーモンド生地)や、前記したフランジパーヌの入ったシンプルなお菓子。(日本ではクレームダマンドが多いですね。)
アーモンドやバターの風味、フィユタージュのサクサク感、塩味の効かせ方、クリームの甘さ、お酒の強さ、焼き具合。。。

メインの組み合わせは同じなのに、
その味わいや食感が5店舗それぞれに違って、
本当に奥深いお菓子だなと思いました。

そして何といっても上面の「レイエ」と呼ばれる美しい模様。
模様には、太陽や月桂樹などそれぞれに意味があり、またシェフによってはオリジナルの繊細な飾りを施しています。

「ガレット・デ・ロワ」は、
シンプルな中にパティシエの技術が詰まったフランス菓子
というのが、今回本当によくわかりました。

さて、この時の様子を、友人のチャンネルで撮りましたのでこちらもお楽しみ下さい♪
にわともユーチュー部
https://www.youtube.com/watch?v=ifLKZ7l7quE

コメント

タイトルとURLをコピーしました